上肢・体幹の連動においては、
自然呼吸を損なわずにそれをなすことが重要です。
呼吸筋は骨格筋(随意性)で、
体性神経系の運動神経支配を受けます。
その運動は、
自律運動(無意識)と大脳からの随意運動(意識的)の二重構造です。
例えば、
呼吸中枢・横隔膜の支配はC4ですが、
腕神経叢(C5~8およびT1)のC6も呼吸機能をサポートしています。
そのため、
手腕を使うと呼吸に影響が及ぶことになります。
しかし、
手腕の使い方によって、
その影響を減じるのみならず、安定した呼吸を確保することもできます。
そのためにも、
気をつけるべき点を押さえることが肝要です。
手腕の神経活動と自然呼吸との整合性を図るためには、
事実・知識に基づいてしっかりと考えることが大切です。